蠅とんでくるや箪笥の角よけて 京極杞陽
蠅(はえ)がすい~っと弧を描いて箪笥(たんす)の角を曲がって来たというのです。そういわれてみると、黒い小さな蠅の飛ぶさまも、それが箪笥の角の避ける様子までが目に浮かんできます。すべてが「箪笥の角をよけて」で完成するのです。日常の暮らしの中のなんでもない出来事をとらえて、その一瞬を作品にしてしまうところがすごいのです。
蠅とんでくるや箪笥の角よけて 京極杞陽
蠅(はえ)がすい~っと弧を描いて箪笥(たんす)の角を曲がって来たというのです。そういわれてみると、黒い小さな蠅の飛ぶさまも、それが箪笥の角の避ける様子までが目に浮かんできます。すべてが「箪笥の角をよけて」で完成するのです。日常の暮らしの中のなんでもない出来事をとらえて、その一瞬を作品にしてしまうところがすごいのです。