木魚歳時記第4468話

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 山頂に倶利伽羅(くりから)不動明王の祠堂のある峠は倶利伽羅峠と呼ばれていたが、義仲はここの夜戦に、牛千五、六百頭を集め角にたいまつを結びつけて、敵陣の背後から鞭うって追い入れ,鬨(とき)をつくって攻めたてると、平氏の軍はこの奇計のの不意打ちにうろたえ先を争って逃げ出す。暗さは暗し、道を踏み外した人馬は折り重なって墜落する。死者は軍の大半一万八千と伝えられる。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1117

         ため息の出るほど赤い桃の花      

 「ボクの細道]好きな俳句(2207) 京極杞陽さん。「蠅とんでくるや箪笥の角よけて」(杞陽) 作者の代表句かと思います。なんでもないことを「より深く」しかも「踏み込んで」具体的に詠まれているからです。

人と人を結ぶ時は
自分の意見をもたないことである
(石川 洋)