木魚歳時記 第1305話

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烏丸

 車屋町(くるまやちょう)通りの一筋西が烏丸(からすま)通りです。北は北区小山下内河原町から、南は久世(くぜ)橋通りの南区東九条南石田町までを指します。平安京の烏丸小路(からすまこうじ)に相当します。応仁・文明の乱で荒廃し秀吉の都市改造により再開されたと伝えられます。太古より、京の「水甕」(みずがめ)と称される地下水系の背骨として、かっては烏丸川(かわすまかわ)が流れていたようです。現在は、市営地下鉄烏丸線の開設により南北メイン・ストリートの役割を果たしています。文化史的には、平安京の南北幹線であった朱雀大路(すざくおおじ)・現千本通りと対比して考えてみることも面白いでしょう。近世以降、蒔絵屋・絹布屋・馬借・経師屋・張貫人形などが商いしていたようです。

     ジャンボ機の鋭角に発つ四温晴