木魚歳時記 第1303話

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東洞院

 数え歌の続きです。「ひがしはくるまやちょう(東洞院・車町) からすりょうむろ(烏丸・両替町・室町)・・」 となります。第2話でご紹介した間之町(あいのまち)の一筋西が東洞院(ひがしのとういん)通りです。北は丸太町通りの中京区三本木町から、南は下京区東塩小路の京都駅付近までを指します。平安京の東洞院大路に相当します。平安京の時代の重要な道路として多くの第宅(ていたく)が営まれたようです。現在は京都駅以南は竹田街道となり、丸太町以北は京都御所の敷地に取り込まれて消滅いたしました。こうした変遷は京都の道路のいたるところに見受けられます。近世、絵絹・熨斗目屋(のしめや)・茶柄杓・鎧象嵌(よろいぞうがん)・鞍打・金銀粉屋・箔問屋・唐紙屋・絵刷毛・銅道具・油煙墨が商われました。

     凍鶴や白紙のままの委任状