松原
高辻の一筋南が松原通りです。東は東山区清水一丁目から、西は右京区西院西寿町までの区間を指します。平安京の五条大路に相当します。ところで、近世の初め、天正１７年（１５８９）に、秀吉が方広寺（ほうこうじ）を建立しその境内に大仏をつくるまで、この通りは「五条松原通り」と呼ばれ、この通りの鴨川には五条橋（現松原橋）が架かり、清水寺（きよみずてら）への参道としてにぎわっていたようです。（後述「五条」の項参照）。また、松原通りには、矢師（矢を作る人）・沓（靴）屋・薪炭（たきぎ・すみ）屋・なめし皮屋・きせる用竹屋・渋紙屋・紙子屋・絵具屋などが商いをしていたようです。
