寺町
寺町通りは、河原町通りの一筋西の通りです。北は鞍馬口通りの北区上善寺から、南は五条通りの下京区西琵琶橋詰町までを指します。一条通りより南は平安京の東京極大路（ひがしきょうごくおおじ）に相当します。天正年間（１５７３～９２）豊臣秀吉の都市改造政策により、洛中に散在する寺院を集中させたのでこの名があります。近世以降、この通りには、角細工・人形類・絵馬押絵・位牌（いはい）・櫛・書物・石塔・小間物・数珠（じゅず）・おしろい・挟箱（はさみはこ）文具・仏師・筆屋・張貫細工・拵（こしらえ）脇指・唐革細工・なめし皮屋・きせる・手袋風呂敷・琴・琴糸・三味線・三味線糸・弓矢師・ゆがけ・扇子・鑓屋（やりや）・木屋・硯屋などが軒をならべていたそうです。
