木魚歳時記 第1237話

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水の都

 太古の時代より、京都盆地は、巨大な水瓶の上に在ったといわれます。京都は、比叡山を挟んで琵琶湖と対をなす巨大な「水瓶」の上に栄えてきた水上都市という意味です。その根拠は、市営地下鉄の工事の際に、烏丸中学の付近の地下5メートルのあたりで岩盤(水脈の背骨)が見つかったことによります。その尾根をたどると、北の船岡山のあたりから始まり、京都盆地に眠る巨大な水瓶から湧き出た水を網の目のように集めて、南の天皇山のあたりで淀川となり大阪湾にそそいでいたことになるようです。

    耳塚を斎祓ひたる荻の風