木魚歳時記 第1216話

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巨椋池

 琵琶湖(瀬田)から流れ出た宇治川は巨椋池(おぐらいけ)という広大な湿地帯を抜けて淀川となり大阪湾に注いでいました。いわば、巨椋池は宇治川の氾濫を調整する役目を果たしていたのです。今は干拓により巨椋池(おぐらいけ)はそのを姿はとどめません。オグラ(巨椋)は、オホクラ(大きな凹んだところ)の意味であります。因みに、クラは、馬の鞍(クラ)のように低い土地という意味で、附近にの小倉の地名は、小さい腰掛のような窪みという意味となります。巨椋池は昔は宮人達が狩猟の場として利用した湿地帯であり、『万葉集』にもしばしば登場するようですが、いまは、付近の地名として残るのみです。
近鉄京都線小倉

     あかときにぎすのとむらひ出て行った