木魚歳時記 第1192話

f:id:mokugyo-sin:20140104041206j:plain

祇王寺

 昔、京に祇王(ぎおう)、祇女(ぎじょ)という美しい姉妹がおったそうじゃ。評判を聞いた清盛(きょもり)に召しかかえられなに不自由のない暮らしをしておった。ところが、清盛は、仏(ほとけ)という舞姫と出会い、すっかり仏(ほとけ)にこ心をうばわれてのう、祇王と祇女を追い出してしまったのじゃ。そこで、祇王と祇女は共に尼となり、母親と三人で嵯峨野の庵(いおり)で暮らしたそうじゃ。ある秋の夜、庵(いおり)に仏(ほとけ)があらわれ「自分は、今、清盛の寵愛(ちょうあい)を受けているが、いずれあなたちとおなじ運命になることでしょう」。そういって、尼となったそうじゃ。その庵(いおり)は祇王寺(ぎおうじ)と呼ばれ、嵯峨野の奥に残されている。
祇王寺:京福電鉄嵐山駅下車

      郡山ここに名代の金魚売