丈六さん
泉涌寺(せんにゅうじ）の総門をくぐると、丈六（じょうろく）の釈迦を安置した戒光院（かいこういん）がある。身の丈が、約五・五メートルとか。そんなこんなで、昔から、大きな仏像のことを＜丈六さん＞と呼ぶそうな。
この釈迦如来（しゃかにょらい）の喉（のど）には、しみのような傷跡が残ってござる。なんでも、昔、後水尾天皇が即位（そくい）の時に、争いに巻き込まれ首を刺される夢を見たとか・・そして翌朝、この釈迦如来（しゃかにょらい）の喉元に、血の流れたあとが残っていたそうな。以来、身代りの＜丈六さん＞と呼ばれている。
戒光院：泉涌寺山内町
