木魚歳時記 第1105話

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宝珠形

 宝珠(ほうしゅ)は、五輪塔の最上段に置かれます。また、寺の回廊とか橋の欄干(らんかん)に設けられたおなじみの擬宝珠(ぎぼし)の形を想像していただけるとよくわかると思います。
 宝株(ほうしゅ)は、サンスクリット語のマニの漢訳語です。したがって摩尼宝珠(まにほうしゅ)呼ぶこともあります。マニの意味は珠(たま)もしくは宝石類の意味となります。仏典の中では、しばしば、不可思議(ふかしぎ)の功力(くりき)をそなえて宝珠(ほうしゅ)として用いられることがあるようです。プラトンは、この宝珠の形を、宇宙の四大元素を収める「宇宙の器」と考えたようです。

     百楽の羅漢抱きて山眠る