木魚歳時記 第1085話

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 煉丹術(れんたんじゅつ)は、辰砂(しんしゃ)を練りあげて不老不死の金丹(きんたん)を作ることです。ところで、酸化水銀を多く含んだ、辰砂や赭土(しゃど)を加熱・精製した赤色の物質を「丹」(たん)と称します。
 赭土(しゃど)には、三酸化二鉄という赤色の発色成分を含むからです。また、発色成分となる水和酸化鉄を含む黄土や緑土を焼成することで丹色(にいろ)を得ることもできます。これら無機質の顔料から作られた丹(に)は、朱(しゅ)と同様に、神殿や寺院の文様の着色に用いられました。

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