木魚歳時記 第1084話

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 われわれの祖先は、古墳時代から朱(しゅ)を使ってきたようです。九州に多い彩色古墳にある石室や石棺には、朱砂を粉末にしてそのまま塗りつけたものもあるそうです。
 朱(しゅ)は、硫化水銀を含む辰砂(しんさ)とか朱砂(しゅさ)から抽出されます。ところで朱(しゅ)と丹(に)の色の区別ついてはあいまいなところがあります。大雑把にいうと朱(しゅ)はあざやかな赤色。例えば、印肉(いんにく)とか、巫女(みこ)さんのはく袴(はかま)の色。丹(に)は、やや黄味がかった赤色。例えば、神社の鳥居、丹塗りの箸(はし)とか椀(わん)の色を想像していただければいいかと思います。

    首根つこぐいとおさへて大根引く