みつめる みなおす みとめる (石川 洋)
「真理はそのままでもっとも美しく、簡潔に表現されていればいるほど、その与える感銘はいよいよ深い。」(ショウペンハウエル)
ラーメンを支那(しな)ソバと呼んだ時代のルーツについては定かではありません(ゆっくりと調べてみたい気もしています)。確かなことは、日本がバブル景気に突入した昭和時代の末期に福島県の喜多方(きたかた)地方に、自然発生的にラーメンブームが始まり、人口三万七千の小さな町に、年間36万人ものラーメン観光客がおしよせ「喜多方ラーメン」の名を全国にとどろかせたそうです。その後は、北はサッポロから南は博多まで、各地の名を冠したラーメンは、ラーメン地図を描くことが容易なほど盛んとなります。