木魚歳時記 第1049話

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出来るふり するな 出来ない自分を ダメにする (石川 洋)

 「足あり、仁王の足の如し。足あり、他人の足の如し。僅(わず)かに指頭を以ってこの脚頭に触るれば天地振動、草木号叫(ごうきょう)、女?氏(じょかし)いまだこの足を断じ去って、五色の石を作らず。」(正岡子規
 女?(じょか)とは中国古伝説上の皇帝。天柱が欠けたとき五色の石を練って補ったという。晩年、病の床に伏すことが多かった子規にとって、健脚でないことがどれほど口惜しいことであったか・・察するにあまりあります。おなじ中国のことわざに「真人は踵(かかと)で以って呼吸をし、衆人は喉で以って呼吸をする。」とあります。おたがい健脚でいられるうちは、大地を踏みしめしっかりと大地に立って、大地の持つ精気を吸収したいものです。

    満月と離れがたくてはしご酒