フッテヨシ ハレテヨシ
ナクテヨシ アッテヨシ
シンデヨシ イキテヨシ （竹部勝之進）
Ｙｅｓとｎｏをはっきりとさせる西洋の考え方に対して、東洋の思想は中庸（ちゅうよう）を尊重するといわれます。ところで『阿含経』（あごんきょう）の中に「快楽と苦楽の二辺を離れ中道を歩め」と説かれるように、釈迦（しゃか）の教え、仏教では「中道」（ちゅうどう）を説きます。中道（ちゅうどう）とはどちらつかずの＜あいまい＞ということではなく、二者選択、両極端に偏しないということです。身分差別、職業差別の激しい釈迦の時代のインドにおいて＜いのち＞レベルでの平等を説いたのが釈迦の教えの特色といえます。
