木魚歳時記 第957話

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道を求めて進んでゆこう

 『四十二章経』(しじゅうにしょうきょう)にあることばです。「道を求めて進んでゆこう」とは、迷いの世界、すなわち、煩悩(ぼんのう)から離れ<さとり>の世界をめざすことです。
 伝教大師最澄(でんぎょうだいしさいちょう)は、「道心(どうしん)の中に衣食(えじき)あり、衣食(えじき)の中に道心(どうしん)無し」と申されました。道心(どうしん)に生きる者には衣食(生活に必要なもの)が備わるが、逆に、衣食(えじき)に心をうばわれると、道心(どうしん)は遠いものとなってしまう。そんな意味です。道心(どうしん)とは、日々、釈迦(しゃか)の教え・仏教に親しむことです。

       春めくや十方浄土指呼のうち