明鏡止水
一点の汚(よご)れもない鏡の面(めん)のごとく、波立つことなく止まったままの水の面(おもて)のごとく、いずれも清らかに澄みきった心の状態を指します。
『無量壽経』の中に「洗除心垢」(せんじょしんく)ということばがあります。心にたまった煩悩(ぼんのう)の垢(あか)を除きなさいという意味です。これを受けて、和尚(おしょう)は、頼まれると、「染心甘露水」(せんしんかんろすい)と色紙にしたためます。天から降る甘露水(かんろすい)、つまり、ありがたい仏法の教えで、あなたの心の中を美しく清めましょう・・ということです。