木魚歳時記 第878話

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引いて発たず

 『孟子』(もうし)に「君子は引いて発たず」とあります。徳の高い者は、弓を引いてもチャンス(時期)が至(いた)るまで矢を発たないという意味です。
 教師は、一方的に教えるのでなく、学ぶ者が自解自得(じげじとく)、つまり学ぶ者が、ものごとに興味をもって、自発的に学ぶように<しむけて>行くことが大切なのでしょう。俳句の世界でも自選(じせん)を心がけよ。安易に先生の添削を期待するな、と教えられたわけではありませんが・・ぼくはそう感じて実行しています。ですから、いつまでたっても<ひとりよがり>で上達をしません。

    雑木の低きところに秋の蝉