木魚歳時記 第13話

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懐かしや 甘露甘露と ラムネ飲む

 ラムネがよく登場します。でも、俳句教室(カルチャー)の宿題(句題)ですから辛抱してください。そうです、ズブの素人が句会に出るなんて「あまりにあつかましい」。そこで、カルチャーに通うことにしました。

 「甘露」とは、不死をもたらす「天酒」の意味であったそうです。それが、比喩化されて「不死涅槃」(ふしねはん)の理想境を指すようになり、仏教では「涅槃」(ねはん)の境地を表すようになったそうです。ですから「甘露水」といえば、苦悩を癒し、長寿を得、ときには、死者をも蘇らせる最高の滋味として、渇望されたようす。 よく、色紙などに「染心甘露水」と揮毫されるのは、こうした意味からでしょうか。