木魚歳時記 第841話

f:id:mokugyo-sin:20131228135728j:plain

自らを観て他人の身を観よ

 『仏説忠心経』(ぶっせつちゅしんきょう)にあることばです。上記のことばは少しわかり辛いかもしれません。「他人の過ちは見やすく、おのれの過ちは見難い」。と理解してください。
 ぼくもそうですが・・自分の欠点や自分の行為の誤りを他の人から指摘されると、それが善意に基いたものでも喜ぶとはかぎりません。反対にお世辞でも、褒(ほ)められると喜ぶのが人間です。 ではどうすれば? 相手に何か欠点を指摘されたなら、まず自らの身を省みることです。自分の行為を考えてみることです。それによって、相手のことばの真意が理解できるのです。

    山姥も捨子寝かせて夏の月