天下和順 日月清明 去年今年
退職のとき「心の自由」を宣言しました。が、そのようにできていません。「心の自由」とは？これを探すためにホームページ（『最遊戯』）を始めました。
わたしたちは、つねに、嗅覚、触覚、味覚、聴覚、視覚、の五感に包まれ、五感を通しての「欲望」にどっぷりと浸っています。（この外に知覚を加えると六感となります。）
仏教では、この五感を、眼（げん）、鼻（び）、耳（じ）、舌（ぜつ）、身（しん）の「五根」（ごこん）として説きます。また、意（い）、すなわち＜知覚＞を加えて、「六根」（ろっこん）として説きます。この「根」（こん）とは能力（はたらき）のことです。この「六根」への「執着」（しゅうちゃく）から解放されることを、「六根清浄」（ろっこんしょうじょう）と称して仏道修行の目的とします。
ですから「心の自由」とは、自身の「六根」（六つの欲望）への＜こだわり＞から自由となることです。とりわけ「意根」（心）の＜こだわり＞を捨て去ることです。
「一隅に 一灯伝ふ 初風経」
