木魚歳時記 第145話

f:id:mokugyo-sin:20131217111351j:plain

浜おもと 島の娘の 太っ腹

 東北地方の土産物?に「金魚ねぶた」があります。黒い目をした可愛いい金魚がつながっていました。お盆のご回向(えこう)のとき小さな池があり、こんな張り紙がしてありました。この張り紙をみてくすりと笑いました。

 
 「この池のお魚を捕ってはいけません。
                 お魚を可愛がりましょう。」 
 
 ところで、魚は死んだら浮かびます。鳥は死んだら落ちます。人間は死んだら? お浄土に生まれ変わります。「死ぬほど好きや!」と、すぐウソをいう男がいます。おそらく死ぬときまで<しんきくさい>顔をした男もいます。つまりそれはぼくのことです。そんなぼくも、お浄土に召されるときは「眠るが如く」と、そうありたいものです。
  「雪のうちに 佛の御名を称うれば 
       積もれる罪ぞ やがて消えぬる」(法然上人)