木魚歳時記 第56話

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神々も 西高東低 神無月

 「あたい、もう、はらはらしました」。豆八の師匠さんです。ワンちゃんが女子大生に<だっこ>してもらった。ふとみると<突起>から、なにやら、ピンク色が顔をのぞかせている。女子大生はまだ気づいてないが、スルスルと出てきたら、あたいどうしよう。

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 「いや、もう、まいりました」。あれは、ワン公自身にも<不如意>な現象なのです。ですから、木の芽どきには<異性>?に近づけないことです。
 本能的「欲望」の二番目は性欲です。万物は「個体の維持」(食欲))以上に「種の保存」(性欲)を優先させます。だから、性欲そのものを否定することはできないでしょう。人間も「異性を愛する行為」は美しいものです。しかし、Aさんという相手に妻子があって、それでも、Aさんに固執すれば…、それは不倫、浮気となり<いざこざ>を生む原因となるのです。
 仏教では「淫欲」(いんよく)に「妄執」(もうしゅう)することを戒めるのは、上記の理由によるのです。お師匠の一句を
 「木魚にも ワレ目のあって 音がする」