木魚歳時記 第57話

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茶碗底 大物が出る 栗ごはん

 「雲谷斎の爺い。もう一つ悩みがあるでやんす」。姫がいうには「男心と秋の空」の季節になって<ペチャ>が気になりだした。いまさら上底も…どうしたものか、という相談でした。

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 「悩みはわかるでがんす」。爺いも「♪大きいことはいいことだ」と、そんな歌が流行ったときは<微妙>にむかついたでがんす。ところで、あるところで、<おっぱい>は誰のものか?①赤ちゃんのものか、②女性自身のものか、と質問されて「男のもの」と返答し、睨まれた経験があるでがんす。
 そいで「欲望」の三番目は、精神的な欲望でがんす。これは、動物などには無い人間だけがの欲望でがんす。とりわけ、向上性的欲望(向上心)は大切でがんす。しかし、この<向上心>に名誉欲とか、プライドとか、見え、などが絡むとやっかいでがんす。これらに固執すると、喜怒哀楽が渦巻くことになるからでがんす。
 仏教で「知足」(ちそく)とか、「知足唯我」(われただ足ることを知る」、と教えるのはこのことでがんす。