木魚歳時記 第49話

f:id:mokugyo-sin:20131211093111j:plain

奏者みな 姿見えない 虫楽団

「木魚のおっちゃん、悩んでいます」。と、豆八姐さんからメールが届きました。豆八姐さんは、ぼくの俳句のお師匠さんです。そこで、姐さんの悩みとは…。それは、お気に入りの本屋さんへ行くと、いつもポンポンがぐるぐるして、そこで直行するのだそうです。それを見て、カウンターのおじさんがニッコリするものだから、もう、見破られているかもしれない。嗚呼、恥ずかしくて、あたい、その本屋さんに行けない…」というものでした。

                 *

 「それは奇妙な病気をお持ちですな」、と、返信しました。出物腫れ物というでしょう。そのような自然の<行為>を辛抱するのはよくないことです。そういうのを「求不得苦」(ないものねだりが泣きをみる)というのです。すべて「ありがまま」が最高なのです。<きしゅ~、びしゅ~、ミトミト、ぼっとん>同時多発でやりなされ。おっちゃんがいて恥ずかしいときは、木魚がひねり出した<オン・ボウズ・シタ・ナンパ>の呪文を唱えなさい。なんとか3時間は我慢ができます。と、そう答えてあげました。ここでお師匠の一句を・・・
  「四畳半 イカの頭を まるかじり」