2023-01-01から1年間の記事一覧

木魚歳時記第4942話

前扁(23) 一枚起請文(いちまいきしょうもん) 浄土宗の念仏は、 称えれば極楽往生疑いなしと信じ、 愚痴に還ってひたすら 南無阿弥陀仏と称えることである。(青色 法然上人のお言葉) 『もろこし我が朝(ちょう)にもろの智者たちの沙汰(さた)し申さ…

木魚歳時記第4941話

前扁(22) 無常迅速(むじょうじんそく) 繁栄は長続きせず人生は短い。 修行せずに死ねば 後悔先に立たずである。 勅伝第32巻 (青字法然上人のお言葉) 朝に咲く花は夕方の風に散り、夕方に結ぶ露は朝の陽に消える。妻子、親族が居て、金銀財宝が鞍に…

木魚歳時記第4940話

前扁(21) 精進(しょうじん) 多くの人は仏教の行き渡る世にありながら、 遊びに耽り仕事に追われ、悪業を重ねるだけで、 修行せずに過ごしている。勅伝第32巻 (青色 法然上人のお言葉) ある経文に「人間には、一日に八万四千の思いがわき起こる。そ…

木魚歳時記第4939話

前扁(20) 難修観法(なんじゅかんぽう) 往生を願う者は、 阿弥陀仏や極楽のありさまを 観想しようとせず、 口に念仏を称えよ。 かの仏は、いま極楽にあって仏となっておられる。衆生が称名念仏すれば必ず往生できるという善導大師のお言葉を信じて、ひ…

木魚歳時記第4938話

前扁(19) 乗仏 本願(じょうぶつほんがん) 阿弥陀仏の本願の力に乗じて 往生できるか否かは、 本願を最も重視するするか否かによる。 (阿弥陀仏の)他力本願に乗じる場合に二つ、乗じない場合に二つあります。第1に罪を犯すときです。第2に、菩提心を…

木魚歳時記第4937話

前扁(18) 自身 安穏(じしんあんのん) 念仏者は、常日頃、 念仏第一と考え、 念仏し易い環境を整えよ。 この世の過ごし方は、念仏を称えやすいようにして過ごすべきです。念仏の妨げになるようなことは厭い捨てるべきです。自分が支えられて自分が念仏…

木魚歳時記第4936話

前扁(17) 易行往生(いぎょう往生) 念仏は多くの意味を伴うが、 南無阿弥陀仏と称える中に すべてこもっている。 努めて心を清くして念仏せよ。 念仏の行は口に名号を称え、手には数珠(じゅず)繰(く)るだけです。これで極楽往生が叶(かな)うこの…

木魚歳時記第4935話

前扁(16) 他力念仏(たりきねんぶつ) 他力念仏・自力念仏の分かれは 回数のよらず、 本願他力によるか 頼らないかによる。 千遍万遍を称(とな)え、百日千日、昼夜に励み努めても、ひたすら(阿弥陀仏の)願力を頼(たの)みとし、他力を尊ぶ人の念仏…

木魚歳時記第4934話

前扁(15) 信行双修(しんぎょうそうしゅう) 念仏は一遍でも 往生できると信じつつ 一生涯勤めよ。 信心については「一念で往生できる」と信じ行については、生涯続けて励むべきです。「一念では(往生が)不確かだ」と思うならば、一声一声の念仏が、不…

木魚歳時記第4933話

前扁(14)専修念仏(せんじゅねんぶつ) 念仏は 生まれつきのままに 修めればよいが、 努めて悪を 改めるよい。 善人は善人のままで念仏して、生まれつきのままで念仏する人は、阿弥陀仏の御心(みこころ)適うということでしょう。「ああだろう、こうだ…