木魚歳時記 第422話

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一隅に 独り気を吐く 百日紅

 「百日紅」(さるすべり)の幹は、樹皮が禿げ落ちて、いつも、つるつるです。百日紅の幹がぼくだとしたら、さしずめ、真っ赤に燃える花は大黒さん?

   「思った通りになる世の中なら、
        おらあ天下を取っていらあな」(鈴木 泉三郎)

 「無量精舎の鐘の音に、諸行無常の響きあり。百日紅の花の艶(いろ)、和尚転落の理(ことわり)を顕す」。破戒僧のぼくが、転落(住職)せずおれたのもみなさまのお陰です。