木魚歳時記第4905話
流謫(りゅうちゃく)五年の無住に吉水の僧坊は見るかげもなく荒廃したのを奇貨(きか)として、慈円はその伝領していた青蓮院内の大谷を修復して再び法然を迎い入れた。彼を天台の管する寺内に入れて天台僧として遇するのは親切に似た奸策(かんさく)で、専修念仏を天台の寓宗化する第一歩なのであった。
(佐藤春夫 付録章『一枚起請文』)
秋灯に煮もの和へもの香のもの
「秋灯」は秋季となります。天候不順ながら、秋の気配がうっすらと感じられるようです! 雨台風の影響を受ける各地の方々は大変でしょうが! 美味しそうな晩ごはんを目にすると、なんだか、うれしくなって来ます!