木魚歳時記第4866話

 輿には自らその任務を買って出た門弟、角張(かくばり)の入道成阿弥陀仏(じょうあみだぶつ)が力者を従えてこれを宰領しつつ、輿は静かに法性寺門を出ると、造り道を鳥羽の草津に向かった。あとには師の上人を護衛するかのように門弟が六十人ばかりつきそい従っている。
(佐藤春夫『極楽から来た』)

         月天心寝たるふりする東山   

 「月天心」は秋季となります。3部屋の住処(すみか)ですが、満月に浮かぶ三十六峰を眺める風情には満足しています! 感謝しています! テレビなどで判読するかぎり、世相の行く先はわかりません(汗)。今、ぼくたちに求められるのは、高齢者にそぐわしい暮らしをすることです(汗)。