木魚歳時記第4857話

 また才気に富む弟慈円が、専ら家門のために謀った画策は、はしなくも犠牲として、彼の最愛の次男良経を暴死に導く結果となった。
 のみならず慈円大僧正が宗教界のイニシャティ-ブを保持せんがために策したところは、愛児の死からまだ一年も経たない落莫たる兼実が、杖とも柱とも頼む法然上人と、またまなむすめ玉日が鴛鴦(えんおう)のまどかな夢をたちまち破って彼のゆきむこがねと、よき慰め手を二人まで、遠く流刑の地に送らねばならなかった。良経を失って以来、彼は、宮廷では全くの無力となり果てていたからである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)

        八月を蹴り上げている赤ん坊

 五感(見る・聞く・嗅ぐ・触る・味わう)を総動員して、休みなく「学ぶ」孫の動きをみて感じました、成長期に「学ぶ」ことの必要性を! ぼくは、幼少より、ぼ~っとしていて、おんぶにだっこ! いまではおやつに昼寝! あかん、は(笑)。