木魚歳時記第4650話

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 その遺書の内容というものは、わが歿後は各自に別住して一所に供居すべからずと群居を戒めている。また追福を修するために集まる場合にも論争して不和を生じないように慎めと戒め、つづいて建物や資材などに関していさかいを生じては見苦しいと戒めて、信空、遵西((じゅんさい)、円親、長尊、西坊尼公(何人だか明らかでない)へそれぞれ理由を記して資材の分配遺贈の事が記されている。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1289

      おしまいは身ぬちの汚れ煤払ひ 身内(みぬち)

 「ボクの細道]好きな俳句(2387) 田中裕明さん。「口笛や沈む木に蝌蚪のりてゐし」(裕明) 「蝌蚪」(かと)とは「おたまじゃくし」のことです。春の季語となります。水辺を覗いたとこる沈んだ古木におたまじゃくしが遊んでいました。なんだか、今日はいいことがありそうです。ふと、無邪気に遊ぶ子どもたちを見て詠まれた作品でしょうか。

心配することが多いのは
今をけんめいに
生きていないからだ」
(石川 洋)