木魚歳時記第4639話

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 (三)策士らの陰謀をまのあたりに見た文覚は、もと任侠の風があるだけに深く憤るところがあったとみえて、兼実に同情するあまり朝廷を誹謗するような軽挙妄動にに出たため、その翌年、何度目かの流刑に処せられて佐渡に流されて、この島で断食の末八十歳の老の身が憤死した。(佐藤春夫『極楽から来た』)1278

      花街にのっぽ猫背の飾売 花街(はなまち)

 「ボクの細道]好きな俳句(2376) 田中裕明さん。「子の傘の紫陽花よりも小さくて」(裕明) 傘をひろげても紫陽花(あじさい)の一株より小さい。可愛いさが余っての心情が推察されます。とりわけ早世された作家の作品とおして・・こうした作品はそれ相応の臨場感んがなければ叶わない気がいたします(汗)。

悲しみ、
苦しみは
人生の花だ。
(坂口安吾「悪妻論」)