木魚歳時記第4589話

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 「・・・朕はわが室でそなたを常に礼(らい)しているぞ。阿育王(あそか)が世尊を礼したごとくにだ。阿育王も無限無数に人畜は傷め殺したが、仏を礼し、道を知らないではなかった。慈は獣畜にも及んで、牛馬のために影をつくる行樹の列を植え、泉をうがって冷水を溝じた。そのように朕も世を知らせたい。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1230

        さつきから雨の気配や長き夜  

 「ボクの細道]好きな俳句(2328) 摂津幸彦さん。「南国に死して御恩のみなみかぜ」(幸彦) 幸彦さんの代表句です。さて、どうせ「ロクな坊主にならん」。と大坊主。「可哀想やんか、高3の時、病気(結核)で、2年間も留年したんやから」。と、お母さん。「なんとかなるわい」。と、小坊主。

感性がなければ
この世は砂漠だ
(ヘルマン・ヘッセ)