右の肩に掛けて舞うような身振りで院を拝し奉った。これが下賜品を拝受の時の作法なのである。時にとって無上の面目に見えて、周囲の人々もさぞやうらやましいと思ったのであろう。
(佐藤春夫『極楽から来た』)892
鹿の子の尻尾ふりふり河川敷
「ボクの細道]好きな俳句(1977) 岡本 眸さん。「秋ふかき目覚め鉄階使ふ音」(眸) 秋冷の夜更け・・隣人でしょうか? 鉄製の階段をカツカツと帰宅する靴音で目覚めたというのです。さて、(ボクたち)が寓居へ来たとき、高野川の河川敷(河原)を歩く鹿(野生)を見て驚きました。あれから、もう、6年あまりが過ぎました。ですから子鹿はもう大人です。北山を「ねぐら」に、河川敷(自然)と道路(人間社会)の「共生」(ともいき)を発見して安らぎました。
よろこびは、こを明(光明)のをと(音)、
ざんぎ、くわんぎのなむあみだぶつ。
『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)