木魚歳時記第4111話

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 誰かは、いとしい人の名を呼びつづけながらその面影を思い浮かべない人がありましょうか」
 と思いがけない情愛生活の一端を洩らして人々を驚かせた時、上皇はやさしきことを申す法師かなと一しお随喜あらせられた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)776

      昼ごはんおでんにしますお父さん  

 「ボクの細道]好きな俳句(1858) 石田郷子さん。「花びらの一つを恋ふる静電気」(郷子) 静電気は意外に強い! ドアの取っ手がビリッ。恋人に触れてビリッ。さて(老人の)二人暮らしで何が大変か? それはいろいろとありますが、そのひとつがお昼ごはんです。お昼はすぐに来ますから。毎日、お母さんの悩みは尽きません。独り暮らしでないから朝昼兼用は? ですから昨夜の残りの「おでん」となります!

  なむあみだぶつ、なむあみだぶつ、
  さきつむほど(先が短くなる、迫る程)、ごをんがしれる。
  ごをんうれしや、ごをんうれしや、
  なむあみだぶつ、なむみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)