木魚歳時記第4064話

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 「震旦(しんたん)などには夏(か)の桀王(けつおう)だの殷(いん)の紂王(ちゅうおう)などという、人殺しやそれもはらみ女の腹をたち割って見るような事を好むのも居たことに思い合わせば、お色好みはまことにみやびた風流と申しておかろうではないか。もっともこれが兵乱の種になるようでは困ったことだが」
(佐藤春夫『極楽から来た』)731

       ひたすらと吹雪の中を歩くのだ

 「ボクの細道]好きな俳句(1811) 長谷川櫂さん。「荒々と花びらを田に鋤き込んで」(櫂) 農耕者にとって、畑を耕すことは、より現実味の伴う作業となるのでしょう。その現実的な農作業の中での「さくら」を、力尽くにでも作品に仕上げる剛腕が櫂さんの魅力かと思います。

 カナリア13 ところが、私はランプを吹き消してしまう。で、残念ながら、彼のうろたえる顔つきは見えない。