木魚歳時記第4014話

f:id:mokugyo-sin:20191029055541j:plain

 彼女は時信の次女で清盛の妻の妹であるが、上皇がはじめて目をつけた時は、平治の乱の翌年で清盛もまだただの参議であったし、彼女は大柄で色白に豊頬明眸の可憐な少女にしか過ぎなかったが、上皇の寵を得て十五歳で上皇の一皇子を生み奉った。
(佐藤春夫『極楽から来た』)686

         蛇穴に入る山奥の一軒家 

 「ボクの細道]好きな俳句(1761) 秋元不死男さん。「煌々と夏場所終りまた老ゆる」(不死男) お相撲では、いろいろ世間をさわがせましたが・・相変わらず、満員御礼の「札」(ふだ)と「日の丸」国旗とが、煌々(こうこう)と照らし出されて夏場所も終わりました。相撲中継に熱中していた(俳句作者)も、また、さらに老け込まれたのでしょうか?

 かわ沙魚(はぜ)2 彼は川底の砂の上に壜(びん)が一本転がっているのを見つける。中には水がいっぱい入っているだけだ。私はわざと餌(え)を入れておかなかったのである。かわ沙魚(はぜ)はそのまわりを回って、頻(しき)りに入り口を捜していたと思うと、さっそくそいつにかかってしまう。