木魚歳時記 第3913話

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 次男に生まれた彼には、兄頼光のように受領に取り立てられるような幸福もなく、身軽な身と、その命知らずの武勇とが人に利用されて時おりは殺人などの請負い仕事をやったものとみえる。この一族のパトロンであった道長も、頼んだ事もありげな文句ではあるまいか。
(佐藤春夫『極楽から来た』)594

        蚯蚓鳴く大僧正は大往生   蚯蚓(みみず) 

 「ボクの細道]好きな俳句(1662) 森 澄雄さん。「冬空は一物もなし八ヶ岳」(澄雄) 「一物」(いちもつ)とは! びっくりです。八ヶ岳の上空にある冬空には雲一つありません。ただそれだけのことです。さて、コアラは、木登りが上手です。が、木から降りるのは下手だそうです。それは、降りる、というより、落ちるという方が・・これは、コアラの爪の形状に因ります。ところで、ゴキブリも、回れ右(左)は出来ますが、後ずさりすることは出来ません。そこで一句「吾輩は後戻りせぬごきかぶり}(木魚)。

 兎(うさぎ)7 忽(たちま)ち彼のからだは硬(こわ)ばり、脚(あし)を左右に拡(ひろ)げ、ちょうど、銃砲店の広告絵みたいになる。「生かさぬ一発、狂わぬ一発」