木魚歳時記 第3894話

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 後白河天皇がこの兄君が血書手写の経文を無視できるほど気の強いお方ではなく、ごく人なつこい、他の愛情に飢え、だから情愛にはもろくおぼれるお方であらせられた。このご性格はおご幼少からお仕えした朝子が誰よりもよく存じ上げている。
(佐藤春夫『極楽から来た』)577

        かぶと虫とれた獲れたと見せに来る

 「ボクの細道]好きな俳句(1643) 種田山頭火さん。「泊まところがないどかりと暮れた」(山頭火) 昭和14年。山頭火さんは山口の湯田温泉を離れ松山へとたどりつたどりつかれました。時局(大戦)は、かなり厳しい局面を迎えるに至り・・山頭火さんの行乞もままならない。野宿することが目立つようになったようです。 「薬上菩薩の玉幡は 行住向地の階位あり」(梶原重道『菩薩曼荼羅』)

 羊(ひつじ)3 こっちの方では、縮れ毛のたっぷり毛のついた羊が、丸い荷物の包みを空中に放り投げたように跳びあがる。すると、その漏斗(ろうと)型の耳から、練香(ねりこう)が転げ落ちる。