木魚歳時記 第3883話

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 藤原成道は民部卿宗通の子であるが、千日欠かさず練習の結果、蹴鞠(けまり)の名人になった人であった。一日、父宗通の参籠(さんろう)のお共をして清水に参り、鞠(まり)を持ったまま仏前の一礼をすますと、舞台の勾欄(こうらん)を沓(くつ)のままで渡ってみようという気になり、
(佐藤春夫『極楽から来た』)567

         たかんなを土の気配で探りたり

 「ボクの細道]好きな俳句(1632) 種田山頭火さん。「さて、どちらに行かう風がふく」(山頭火) 行く先は、ぼんやりとは定めていたとしても、施食が保有できてこその計画です。そうでなければ一歩たりとも進めない・・ただひたすら歩き続けるよりしかたがないわけです。「陀羅尼菩薩の舞の袖 上求菩提を勧むなり」(梶原重道『菩薩曼荼羅』)

 豚(ぶた)1 ぶうぶう言いながら、しかも、我々みんなでお前の世話をしたかのように、人に馴(な)れきって、お前はどこへでも鼻を突っ込み、脚と一緒にその鼻で歩いている。(ルナール『博物誌』より)