木魚歳時記 第3834話

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(二) そして義朝はわが女(むすめ)を信西の子是憲(これのり)にめあわせようと、その相談を持ちかけると、信西は話に耳を傾ける様子もなく、
「わが子は学生(がくしょう)で貴公みたいな武家の婿にするわけには参らぬ」
 と、にべもなく拒絶した。それでいてその後間もなく、信西は現在の妻紀の二位の局とわが子成範(しげのり)のために、清盛の女(むすめ)を嫁とした。信西は、まるで義朝の横面を張った手をさしのべて清盛と握手したようなものである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)521

        短夜の明けてそろそろ眠くなる

 「ボクの細道]好きな俳句(1584) 佐藤鬼房さん。「妄想を懷いて明日も春を待つ」(鬼房) 抽象的な表現ですから読者はいろいろと想像をめぐらせるわけです。しかし、こうした心境は誰にでもあるので・・なんとなくわかる気がします。さて、ボクの父親(師僧 )は「痛い病気には罹りたくない」そう言いながら、そのように大往生しました。ボクもこれにあやかりそうありたい!

 犬(いぬ)7  そこでしばらくぐずついた末に、とうとう薪台(まきだい)のそばに坐(すわ)り込むと、もうそれっきり動かない。