「今日のことば」
(犍陀多は)血の池の責苦に
咽(むせ)びながらまるで
死にかかった
蛙のように
もがいておりました。
(芥川竜之介『蜘蛛の糸』)抄12
「ボクの細道」好きな俳句(983) 桂 信子さん。「ごはん粒よく噛んでゐて桜咲く」(信子) 晩年の作品でしょうか? そんな気がします。享年90歳まで「草苑」主宰を務め(調べたわけではありませんが)、大阪で生まれ、大阪ですごし、関西俳壇を牽引された女流作家です。桜の満開を遠望できるマンションで詠われた? そんなことを想像しながら鑑賞するのも楽しい。