木魚歳時記 第2101話
(カッサバ仏は答える)「これら(生けるものども)に対して貪(むさぼ)りを求め、敵対して殺し、常に(害を)なすことに努める人々は、死んでからは暗黒に入り、頭を逆さまにして地獄に落ちる、これらが(なまぐさ)である。肉食することが(なまぐさ)なのではない。」(スッタニパータ)
さて、大乗仏教には「菩薩」(ぼさつ)が登場いたします。菩薩とは、生きとし生けるものが有する「仏」となるための<種子>を育てようと、己(おのれ)を犠牲(利他)にする修行者のことであります。すなわち、菩薩は、「仏」(目覚めた)ものではなく、「仏」となるための<修行者(人間)>なのであります。