木魚歳時記 第2084話

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(勝れた宝)「夏の月の初めの暑さには、林の茂みでは枝が花を咲かせるように、それに譬(たと)うべき、安らぎに赴(おもむ)ための妙なる教えを(目ざめた人)ブッダが説きたもうた。ためになる最高のことがらのために、この勝れた宝が(目ざめた人)ブッダのうちに存する。この真理によって幸せであれ。」(スッタニパータ) さて、BC3、2世紀の頃より編纂の始まった「大乗経典群」の話に戻りましよう。まず最初の「大乗経典」として文献に残るのが『般若経』(はんにゃきょう)および『般若心経』(はんにゃしんきょう)であります。

           影一つ消えて戻らぬ花野原