木魚歳時記 第2036話

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 (さらにゴータマは答えた)「適宜(てきぎ)に事をなし、忍耐づよく努力する者は財を得る。誠実をつくして名声を得、何ものかを与えて交友を結ぶ。」(スッタニパータ)

 「適宜(てきぎ)に事をなす」とは、場所、時間などを逸することなく手段を講じるという意味であります。 さて、初期経典(原始経典)として成立した経典群の中に「律蔵」(りつぞう)、すなわち<戒律>を集成したものがあります。「律蔵」は主に南伝系(タイ・ベトナム・ミャンマー・スリランカなどに伝わる)の経典群を指します。この「律蔵」に<短部>と称される十四編の経典群があり、この中に『スッタニパータ』が含まれます。

       いなびかりしたときすでに落ちてゐる