木魚歳時記 第1925話

f:id:mokugyo-sin:20140329051837j:plain

 悪魔パーピマンがいった「子のある者は子について喜び、また牛のある者は牛について喜ぶ。人間の執著(しゅうじゃく)するもとのものは喜びである。執著するもとのもののない人は、実に喜ぶことがない。」(スッタニパータ)

 「執著するもとのもの」の解釈については種々の説があるようです。また「(牛飼い)ダニアがいった」。と続いてきたスッタニパータの流れの中で、突然に「悪魔パーピマンがいった」と流れが変わるのはなに故でありましょうか?もちろん正確なことはわかりません。しかしここでは、子や財産(牧牛)を喜び、失うことを避けるように願い、そのことに執着(しゅうちゃく)するのは「悪魔のことば」に従うようなもの・・と、そのように理解しておきましょう。 

       早春の海抜二千浅間岳