木魚歳時記 第1898話

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「蛇の毒が(身体のすみずみに)ひろがるのを薬で制するように、怒りが起ったのを制する修行者(比丘)は、この世とかの世とをともに捨て去る。―蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。」(スッタニパータ)

 「怒り」について考えてみたいと思います。私(ブログ筆者)は、「怒り」の内容について、それは<苦痛>ないし<悩み>に近いものであると考えます。ここで「怒り」(苦痛・悩み)が起こる原因について考えてみましょう。私たちは、暮らしの中でさまざまな欲望を抱えています。しかし、もし、その欲望が適(かな)えられないとしたら・・それはどうなるのでしょうか? 欲望が満たされない不満が蓄積されます。それがひいては「怒り」(苦痛・悩み)へとつながるのではないでしょうか。

                  なにもかもせかいのものは春をまつ