共命鳥
あるところに、共命鳥(ぐみょうちょう)といって、一つの胴体に頭の二つあるおかしな鳥が棲んでいました。この鳥の一方の頭は、いつも、美味しい果実を見つけるのが上手で満足な気持ちで暮していました。ところが、もう一方の頭は果実を見つけることが苦手でいつも不満な気持ちで暮していました。或る日のこと、不満足でいた頭の方は、満足そうな頭の方を嫉妬(しっと)するあまり、見るからに毒々しい色の果実を食べてしまい、結局、共命鳥は死んでしまいました。ボサツはこの話を王のところでしてあげました。
共命鳥
あるところに、共命鳥(ぐみょうちょう)といって、一つの胴体に頭の二つあるおかしな鳥が棲んでいました。この鳥の一方の頭は、いつも、美味しい果実を見つけるのが上手で満足な気持ちで暮していました。ところが、もう一方の頭は果実を見つけることが苦手でいつも不満な気持ちで暮していました。或る日のこと、不満足でいた頭の方は、満足そうな頭の方を嫉妬(しっと)するあまり、見るからに毒々しい色の果実を食べてしまい、結局、共命鳥は死んでしまいました。ボサツはこの話を王のところでしてあげました。