木魚歳時記 第1633話

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 かまぼこに紅のふちどり春一番  佐藤和枝

 家庭料理に欠かせないのが<かまぼこ>です。この俳句を見て心に浮かぶのは幼い頃の遠足のこと。お母さんの作ってくれたお弁当のこと。そんな<追体験>の出来ることが佳句となる条件の一つです。また「紅のふちどり」がなんとも可愛いらしい。春一番のころ<かまぼこ>を詰めたお弁当を持ってピクニックに出かけましょう。ところで<ちくわ>では俳句とならない?

   寺町を栖にふくら雀かな  栖(すみか)